金属3Dプリンティングに革命を起こすEOS スマートフュージョン

精度、効率、持続可能性

EOS スマートフュージョンは、金属3Dプリンティングのコストを大幅に削減し、効率と品質を向上させる当社の革新的なソフトウェアです。これは、EOS スマート・モニタリング ソフトウェアプランで利用可能で、高度な熱管理を可能にするOTカメラシステムが必要です。これにより、金属部品のアディティブ・マニュファクチャリングプロセスが加速されるだけでなく、サポート構造を削減することで最適化されます。

EOSスマートフュージョンの主な利点 :

コスト削減

スマートフュージョンを使用すれば、設計段階で部品のトポロジーを最適化し、サポートの必要性を大幅に削減できます。その結果、必要なサポートと材料が少なくて済みます。これにより、生産時間、材料使用量、部品あたりの総コストを大幅に削減することができます。 

精度と品質

高解像度の画像により、ソフトウェアは必要に応じてリアルタイムの熱管理を行うことが可能になります。これは、レーザー出力を最適化することによって行われますが、併せて、より均質な微細構造と部品品質を確保できます。 

生産性の向上

プロセス・パラメータ、部品形状、材料、マシン構成などの要因次第で、最大40%の生産性向上が可能となります。 

EOS スマートフュージョンの仕組み

一般的に、スマートフュージョンソフトウェアは、製造上の課題を効率的に克服するために、EOS金属システムのレーザー出力をリアルタイムで最適化します。局所的な熱状態を測定し、アルゴリズムとOTデータに基づいてレーザー出力を調整します。

具体的には、スマートフュージョンはリアルタイムモニタリングとクローズドループフィードバックシステムにより、従来のDMLSプロセスを強化します。高度なセンサーと画像処理システムを使用して、メルトプールと部品から発生される熱放射を常時監視し、グレースケール値を分析します。 このデータを活用して、部品の形状に応じて理想的なレーザー出力を動的に決定します。初回で成功 -スマートフュージョンは試行回数を1回に削減します。 このプロセスは、約100μmの高い光学解像度で層ごとに繰り返されます。パーツを正しく仕上げるために必要な試行回数は1回に減り、放熱のためだけに存在するサポート構造も減らせるという利点もあります。

EOS スマートフュージョンのメリット

  1. サポート構造の排除
    EOS スマートフュージョンで、アディティブマニュファクチャリングにおける従来のサポートの必要性は、排除されないまでも、最小限に低減されます。これにより、設計の自由度が向上し、造形後の後処理や部品の最終調整に必要な時間が短縮されます。また、サポート構造の設計、構築、除去に起因する材料の必要性と廃棄物も最小限に抑えられ、より持続可能で迅速な部品生産が可能になります。
  2. 造形速度の向上
    EOS スマートフュージョンは、レーザーパラメーターをリアルタイムで制御し、各レイヤーの熱管理を最適化します。これにより、造形プロセス中の待機時間や冷却時間が短縮され、全体的に造形速度が向上し、欠陥のリスクが低減します。
  3. 部品品質の向上
    リアルタイムの熱管理は、熱の均等な分散を可能にし、その結果、造形ジョブ全体を通して均質な部品品質を実現します。これにより、過熱が減少し、反り、亀裂、気孔などの欠陥が発生しにくくなり、最終的に機械的特性と微細構造が改善されます。
  4. 部品単価の削減
    EOS スマートフュージョンを利用することで、部品あたりのコストを削減できる要因はさまざまです:
    - サポート構造が大幅に削減されるため、パーツの製造に必要な材料が少なくなります。これは、後処理に必要なリソースの削減にもつながります。
    - 造形効率とスピードが向上するため、スループットが向上し、生産サイクルが短縮されます。
    - 不良品やスクラップ率が最小化されるため、最適なパーツを製造する際の反復作業や手戻りが少なくなります。
    - 造形時間と部品の品質が最適化されることで、機械の稼働率が向上し、生産性が向上します。また、部品当たりのコストが改善されます。

お客様事例 

EOS スマートフュージョンのケーススタディでは、当初の製造工程と比較して、造形時間を最大21%*も大幅に短縮できたことが示されています。さらに、この具体的なケースでは、サポート構造において最大80%*の節約が達成されました。

詳細と顧客事例は、ホワイトペーパー「The Hitchhikers Guide toSmart Fusion」でご覧ください。

 

 

*EOS M290で造形したTi64 製ブラケットのケーススタディ結果

EOSスマートフュージョンの技術要件 :

  • マシン(M2、M3-4、M4-4、AMCMはご要望に応じて)
  • アクティブなEOS Build プラン (EOSPRINT 2.14 を搭載)
  • SWプラン スマート・モニタリング(OT HWを含む)
  • SWエディション 05.23以降

お使いのマシンがEOS スマートフュージョンを実行できるか確認するには、弊社までお問い合わせください。